数年前、私の行動範囲内にある飲食店が開店しました。開店当時は、ほぼ週に一回程のペースでランチを食べに行き、ディナーも何度か利用していましたが、ほんの小さな事がきっかけで足が遠のいてしまい、その後、そのお店は新型コロナの影響を受け閉店してしまいました。
もう二度とそのお店の味を楽しめなくなったので、少し後悔があります。なぜ行かなくなってしまったのか。ちょっと振り返ってみます。
週に一回は行っていたお気に入りのお店
その飲食店が開店したばかりの頃、私の口に味が合っていた事と、近所だった事で、ほぼ週に一回位のペースでランチを食べに行っていました。夜も数回利用した事があります。
そこはテーブル席とカウンター席があり、ランチに通っていた頃は、だいたいテーブル席へ案内してくれていました。
次第に、人気が出ててきて、テーブル席も埋まるようになり、賑やかになってきた事が嬉しかったです。
本当に小さいきっかけ
ある日、ほぼ週に一回の習慣となっていたランチへ行った際、初めてカウンター席に案内されました。
そのカウンター席はとても高さがあり、当然、椅子も高さがありました。身長が低い上に胴長短足の私には、昇り降り(と表現したい位、高さがあった)が厳しくとても苦労しました。
夜、じっくり呑みながら座る分には良いのかも知れません。しかしランチはメイン以外のサラダやドリンクがバイキング形式だったため、何度も席から離れるのは本当に辛かったです。
それ以降、そのお店から、すっかり足が遠のいてしまいました。
本当に小さなきっかけだったと思います。
次に行った時は
「テーブルにして下さい」
と言えば、良いだけの事です。親切な店員さん達がきっとテーブルに案内してくれたでしょう。
しかし、食べたいな……とは思うものの、何となく行く気が起こらないまま月日は流れ……そのお店はコロナの影響で閉店してしまいました。
「ちょっとしたきっかけで足が遠のく」
その後、偶然、飲食店に関する何かの記事で
「お客はお店を嫌いになったわけではないのに、ちょっとしたきっかけで、足が遠のいてしまう」
という内容のものを目にしました。
──なるほど、私の場合の「ちょっとしたきっかけ」はこれだったのかな……。
『テナント募集中』が貼られてしまった、そのお店の前を通り過ぎながら、思いました。