私が初めて『マツケンサンバ』、の存在を知ったのは忘れもしない1999年、ホークスの優勝パレードの時でした。
初めての優勝パレードを、博多座の、明治通りを挟んだ向かい側で、今か今か今か今かと朝から待っていました。
優勝パレードが始まると、博多座のバルコニーへ金ピカ着物姿のド派手な人達が出てきて、おそらく舞台設置用の紙吹雪砲で、紙吹雪を派手に飛ばしまくって、一緒にお祝いしてくれたのです。
※現在は紙吹雪NGですが、当時はまだNGでは無かったのです。
……お陰で選手達は、ほとんど博多座側を見てしまい、私たちの方はあまり見てくれなかったような記憶があります (;´▽`A“
とはいえ、おかげでとても印象に残った初優勝パレードでした。
その時、一緒にパレードを見ていた仲間が教えてくれたのです。
「あの金ピカの着物の人達はね、”マツケンサンバ”だよ。マツケンサンバのダンサー。今、博多座で松平健が公演してる。さすがに松平健はいなかったみたいだけど」
「マツケンサンバ???」
あの時代はその場で検索する術もなく、帰宅したとてまだ動画サイトもなく、音楽のサブスクも無いため、よく分かりませんでした。
後日、テレビで松平健氏が華やかな姿で『マツケンサンバⅡ』を歌う姿を観て、優勝パレードの日に仲間が言っていた事や、バルコニーで派手な着物を着ていた人達の事がやっと分かったのです。
あれから年月は流れ、その間、何度もマツケンサンバⅡが話題になり、話題になるたびにさらに人気となり、ついになんと、2024年のホークス本拠地開幕戦のセレモニーに、上様が腰元ダンサーズを引き連れて登場。
その様子を見て、私は1999年の優勝パレードの事を思い出し、ついにあの日の点と点が繋がったんだなあと1人で嬉しくなっていました。
でも私はこの本拠地開幕戦、観に行けなかったんだすよ!悔しい!ナマツケンサンバチャンスが!!!!!
そのせいもあって、一生に一度はマツケンサンバⅡを、絶対にこの目で観てみたい……!と強く思うようにりました。
そんな感じで、マツケンサンバⅡへの想いは募るばかり、なぜか
「ホークスの本拠地開幕セレモニーに出てくれたし……」
などと意味不明な言い訳をしながらS.H.Figuarts まで購入してしまうなどしました。なんでや。
そしてついに2025年1月18日、念願のマツケンサンバⅡを……『松平健芸能生活50周年記念公演』を、最初に”マツケンサンバ”なる単語を知った博多座(実際に知った場所は明治通りを挟んで向かい側)で観ることが出来ました。
第1部は舞台版『暴れん坊将軍』。舞台ならではの面白さが色々ありました。主に印象に残ったのは、周り舞台を利用したチャンバラシーンや、うまいこと目線誘導されたりなど。それ以外でも、いやぁ凄いなぁ〜凄いなぁ〜とずっとワクワクして観劇していました。
「成敗!」
かっこいいですねぇ。
(成敗言いたい)
第2部は華やかな歌のショウ。松平健氏の歌とパフォーマンスはもちろん、ゲストの若手演歌歌手・辰巳ゆうと氏のきれいに伸びる歌声や、元宝塚のトップスター・北翔海莉氏の心を打つ歌声も聴けました。元ヅカの人の歌声初めて聴きましたけども、こんなパワフルかつ美しい歌声なのかとうっとりしました。
マツケンシリーズってサンバだけではなく、様々なマツケンほにゃららがあり、それらも聴く事が出来ました。どれも楽しさ溢れます。『マツケン・マハラジャ』って何なのあのカッコイイ曲。耳に残ってしまいまして、今でも度々聴いております。(その後の女性とのデュエットで、アラジンとジャスミンおる……と思うなど)
『マツケンパラダイス』は爽やかで気持ちよく、海の中道か糸島か福津へドライブしながら聴きたい雰囲気です。
フィナーレには、念願の、大盛り上がりの『マツケンサンバⅡ』を観る事が出来ましたッ!とにかく舞台全てがザ☆エンタメもりもりの最高に楽しい公演でした。
いや~良かった、良かった。今年も沢山素敵なエンタメを楽しめるといいな~~!と思いました。
本当に素晴らしいショウをありがとうございました。