窓際の仮面ライダー

 さて、前回更新した『「キャプテン・マーベル」は、待ち望んでいたヒーローなのかも知れない』で、外出先から勢いでポチッたフィギュアーツのキャプテン・マーベルはとてもお気に入りで、時々、カッコイイポーズをさせては
「は~カッコイイ......」
 とヘラヘラしたり、また先日MovieNEX も発売され、いつでも無双するお姿を鑑賞できる環境となったので、しょっちゅう再生しては
「あ~カッコイイ!!」
 とエヘエヘしたりなど、そんなマイヒーロー大好っっっっきな毎日を送っていたのですが、ある日ふと、ある場所の事を思い出しました。

夜のマンション イメージ
※画像はイメージです

 それは私が大人だった頃......。

 ――と言うのも、アナ雪にハマる以前は、場末のスナックや酒場に行くのが好きだったんです。オトナだったんです。夜の夢の国から、夢の国へ、恥ずかしながら帰って参りました (`・ω・´)ゞ

 住宅街にひっそりと佇む場末のスナックに行く道に、立派なおマンションがありました。
 最上階の長めの良さそうで広そうな部屋の窓からは、あたたかげでオシャレな色の灯りが漏れています。
「あーあ、いつかはあんな所に住みたいなァ」
 などと、そんな部屋を見上げながら、そう思ったりした時代もありました。

 そのマンションの2階にふと視線を下ろすと、窓のサイズからして子供用だと思われる部屋の窓際に、二段ベッドと、そしてずらりと並んだ仮面ライダーのソフビ人形が見えました。
「小さなきょうだいが住んでいるのかな、仮面ライダーが大好きなんだろうなあ」
 と思いながら、通り過ぎました。

 その日以降、この部屋の事が気になって、場末のスナックへと向かう際は、この窓際の仮面ライダー軍団をちらちら見るようになっていました。

 通るたびに、とは言いませんが、少しずつ増えていっている。一番多かった時は、窓際にびっしり並んでいたように思います。

 時は過ぎ、場末のスナックも無くなってしまい、すっかりこの道も通らなくなっていました。

 先日、久しぶりに通る事があったのですが、例の部屋には......二段ベッドはあるものの、仮面ライダー軍団はごっそりいなくなっていました。

 まあ確かに、初めて窓際の仮面ライダーを見てから、結構、年月が流れていました。
 あの部屋の仮面ライダーの主は、大きくなって出て行ったのかも知れません......。

 あのいっぱいいた仮面ライダー達と一緒に、楽しい毎日を送っていればいいなあ......。

 なぜか寂しさを覚えたのでした。

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